著者
高田 政明 飯田 幸雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.287, pp.35-41, 2003-09-03

FDTD法における表面インピーダンス境界条件を用いた実用的な導体境界処理法を2つ提案している.一方は回路理論に基づく定式化,もう一方は畳み込み積分に基づく定式化を行うものである.これらの方法の共通点は,導体の表面インピーダンスを集中定数回路の入力インピーダンスで近似することである。この近似方法は,広帯域にわたって近似精度を高く維持でき,解析の対象として考えている周波数帯域内の導体表面インピーダンスを容易に高精度近似できることが示されている.また,導体の周波数分散性を考慮しなければならない問題にこれらの処理法を適用しFDTD解析を行った.そして,近似誤差がFDTD解析結果へもたらす影響は広帯域にわたってほとんど無いことを確認した.

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