著者
津田 宏治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.592-599, 1999-04-25
被引用文献数
29

部分空間法は, 通常, 特徴量を基底とする多次元数空間(i.e. 特徴空間)に適用される. しかし, 部分空間は任意の線形空間で定義できるので, 数空間だけでなく, 関数空間にも, 部分空間法は適用可能である. 本論文では, 特徴空間の各点を, その点を中心とするガウスカーネル関数に対応づけることにより, 特徴空間を, ヒルベルト関数空間に写像し, そこで, 部分空間法を用いて識別を行うことを提案する. 平仮名認識実験を行った結果, 従来の部分空間法よりも, 高い認識率を得ることができた. この認識率の向上は, ヒルベルト関数空間において, 各クラスの部分空間同士の共通部分の次元数が0になることに起因すると考えられる.

言及状況

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こんな論文どうですか? ヒルベルト空間における部分空間法 (<小特集>パターン認識のための学習 : 基礎と応用)(津田宏治),1999 http://id.CiNii.jp/NWKQL

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