著者
峯松 信明 藤澤 友紀子 中川 聖一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.82, no.11, pp.1865-1876, 1999-11-25
被引用文献数
17

日本人によって発声された英単語音声に対する(韻律的)自動評定を目的として,1)英単語音声からの強勢音節検出の自動化,2)提案する強勢音節検出手法に基づいた強勢/弱勢の「音響的適切さ」評定の自動化,について検討した.強勢音節検出においては,音節を単位としたHMMを構築し,その検出を試みた.その際,着目する音節の単語内位置情報/構造情報/コンテクスト情報を導入することでHMMの精度向上を図り,検出性能の改善について実験的に検討した.その結果,同一方言(本論文ではBritish)内では最もカテゴリー数を増やしたHMMにおいて最高平均検出率が得られ,本論文で検討したHMMの高精度化に対する有効性が示された.一方,強勢/弱勢に対する英語としての「音響的適切さ」評定では,強勢音節検出時における「スペクトル」「パワー」「ピッチ」「継続長」の各ゆう度に対する重み係数を変化させ,最高検出率を示す重み(最適重み)を算出し,日本人話者/母語話者間で比較した.その結果,日本人による英単語音声では,ピッチ重みを大きく,スペクトル重みを小さくすることにより検出率が向上するなど,母語話者による英単語音声には見られない傾向(発音上の癖)が観測され,提案手法の,発音能力評定手法としての有効性が示された.

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こんな論文どうですか? HMMを用いた英単語音声からの強勢音節の自動検出とそれに基づく発音能力の韻律的評定(峯松 信明ほか),1999 http://t.co/AfhMHmmqDE
こんな論文どうですか? HMMを用いた英単語音声からの強勢音節の自動検出とそれに基づく発音能力の韻律的評定(峯松 信明ほか),1999 http://t.co/AfhMHlNMtA
こんな論文どうですか? HMMを用いた英単語音声からの強勢音節の自動検出とそれに基づく発音能力の韻律的評定(峯松 信明ほか),1999 http://id.CiNii.jp/NWLrL
こんな論文どうですか? HMMを用いた英単語音声からの強勢音節の自動検出とそれに基づく発音能力の韻律的評定(峯松信明ほか),1999 http://id.CiNii.jp/NWLrL
こんな論文どうですか? HMMを用いた英単語音声からの強勢音節の自動検出とそれに基づく発音能力の韻律的評定,1999 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003183557

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