- 著者
-
太田 昌孝
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. PN, フォトニックネットワーク (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.105, no.236, pp.59-64, 2005-08-12
- 参考文献数
- 11
- 被引用文献数
-
34
光スイッチの真価は、波長多重などで利用可能な全帯域を個々のパケットの伝送に利用しその帯域全てを同時にスイッチすることで発揮される。1500Bのパケットを1Tbpsで伝送すると12nsだが、ナノ秒程度で動作する高速な光スイッチが実用化されつつあり、ナノ秒程度では制御は電子回路で十分間に合うので、全光データパスルータの実現が視野に入ってきた。その全光データパスルータを構成するために必要ないくつかの要素について検討した。平均パケット長500Bとパケット間隔6nsで、1Tbps(平均実効速度400Gbps)4ポート全光データパスルータは256個の1:2光スイッチから構成でき、その消費電力は640Wとなる。