- 著者
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光安 保
関口 卓司
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. MR, 磁気記録
- 巻号頁・発行日
- vol.94, no.356, pp.53-60, 1994-11-19
- 被引用文献数
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近年、ハイビジョンなど情報量の増大に伴い、VTRに於いては、高密度記録化が進められている。磁気テープの高密度化にはテープの薄型化と表面の平滑化が必要である。テープ表面が非常に平滑になると、テープとドラム部分での摩擦が増加し、テープがドラムに貼り付くなど、テープの走行性に悪影響を及ぼす、今回、ドラム表面を超音波周波数で微少振動させて、見かけ上テープとドラムの接触面積を減少させ、テープとドラム間の摩擦を低減する超音波振動ドラム(USVドラム)を開発し、テープ走行系に実際に組み込み、記録・再生実験を行なった。その結果、摩擦係数が1, 3以下に軽減し、テープの安定走行に効果があることを確認した。