著者
佐藤 吉信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSS, 安全性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.209, pp.9-12, 2005-07-19

PSA/PRAの対象システムには, 多くの場合, リスク軽減を履行するいわゆる安全関連系(SRS)が含まれる.従って, PSA/PRAを実施する際に, SRSへの作動要求とその安全機能遂行との関係が適切にモデル化され, これに基づいてSRSによるリスク軽減を評価するための定式化が行われなければならない.本論文は, まず, 現在の国際的PSA/PRA技術標準では, このようなモデル化が低頻度・短継続作動要求モードと連続(高頻度作動要求)モードの両極端のモードのみに限定さていることを指摘している.次に, 国際標準に依拠して中間的な作動要求モードでのSRSのリスク軽減能力を推定すると, モデル化・定式化上の誤差が生ずることを述べている.そして, この問題を解決し, より妥当なPSA/PRA手法を確立するために最近実施されている研究について論及している.

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