著者
間瀬 久康 佐藤 智夫 宮崎 保光
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.149-154, 1993-01-25
被引用文献数
2

レーザ走査型膜電位計測装置を試作し,コイ心室活動電位を4点より計測し,ガラス微小電極による計測と比較した.膜電位感受性色素として膜電位変化により蛍光放射強度を変化させるWW781を用いた.WW781を0.1mg/mlの割合で生理食塩水に溶解した染色液で,コイより摘出した心室を20分間染色した.光源としてHe-Neレーザ(λe=632.8nm,1.0mW)を用い,音響光学偏向器で1次元のビーム走査を行った.染色後の心室表面にレーザ光を照射し,膜電位感受性色素より生じる蛍光放射強度を1.0msごとに計測した.心室表面上のビームスポット間隔は1.0mmであった.蛍光の受光はホトダイオードで行い,励起光の反射と蛍光の分離は,シャープカットフィルタで行った.活動電位の立上りにおいて,蛍光放射強度は5%程度増加した.最も離れた2点間において,蛍光放射の増加開始時刻に4msの差があった.この時間差はガラス微小電極による計測結果と同程度であった.

言及状況

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こんな論文どうですか? レーザ走査による心室活動電位の光プロービング(間瀬 久康ほか),1993 http://t.co/G4SoWHFH
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