著者
宋 欣光 李 七雨 徐 剛 辻 三郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.8, pp.1601-1609, 1994-08-25
被引用文献数
52

本論文では,顔器官の一部分を表す部分特徴テンプレートPFT(Partial Feature Template)を用いて顔器官部分特徴の抽出について述べる.PFTは顔器官のコーナー部分の特徴を一般化されたエッジ形状として再構成したものである.このモデルは器官の全体形状を特徴として扱うモデルより,エッジパターンの変形と照明条件の変動の影響を受けず,容易に顔の各器官を抽出することができる.PFTは局所的な特徴を取り出すのみに用い,全体の形状を推定するため,顔の各器官の間に成り立つ幾何学的制約を記述したGFM(Global FacialModel)を導入する.GFMは顔の回転と拡大縮小に対して不変性をもつため,PFTを用いたマッチングの結果から顔器官の部分特徴の正確な位置を定めることができる.顔器官の探索実験の結果,11人の50枚の顔画像に対して80%の成功率が得られた.また100フレームの連続動画像を用いた顔器官の探索実験では,99フレームの画像から正しい結果が得られた.

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こんな論文どうですか? 部分特徴テンプレートとグローバル制約による顔器官特徴の抽出(宋 欣光ほか),1994 http://t.co/9dVMdkuX
こんな論文どうですか? 部分特徴テンプレートとグローバル制約による顔器官特徴の抽出(宋欣光ほか),1994 http://id.CiNii.jp/Nh2fL

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