- 著者
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谷口 行信
阿久津 明人
外村 佳伸
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
- 巻号頁・発行日
- vol.82, no.3, pp.390-398, 1999-03-25
- 被引用文献数
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映像の効率的な把握とアクセスを支援するためのブラウジングインタフェースは, 映像ライブラリーなどの映像を扱うアプリケーションにとって重要な構成要素である. 本論文は2種類のアイコン-パノラマアイコンと代表フレームアイコン-を一覧表示する映像ブラウジングインタフェースPanoramaExcerptsを提案する. パノラマアイコンはカメラ操作としてパン, チルト, 又はズームを含む区間から画像列を合成することによって生成される. 代表フレームアイコンはカット, ディゾルブ等のショット切換えを検出することによって各ショットごとに1枚ずつ選び出される. パノラマ画像を代表画像として用いることにより, 代表フレームだけでは表現しきれなかったパン, チルト区間の全体像が表現できるようになる. 更に, カメラの移動方向, 速度などを可視化するアイコン表示方法についても提案する. PanoramaExcerptsを自動生成するために以下の処理を統合するアプローチを提案する: (i)ショット切換え検出方法, (ii)安定なカメラ操作区間を抽出する方法, (iii)アイコンレイアウト方法. 本論文では主に(ii), (iii)の処理について実験結果を含めて述べる.