著者
阪口 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
巻号頁・発行日
vol.99, no.494, pp.69-76, 1999-12-11

知覚的フィリングインのメカニズムを明らかにするために心理実験を行なった.具体的には,フィリングインが生じる領域(目標)を二つ提示し,それらの位置や輝度,方位を操作してフィリングインが知覚されるまでの時間を計測した.その結果,二つの目標の輝度が等しくそれらが近接している条件では,目標が一つである場合に比べてフィリングインに要する時間が長くなること,また,二つの目標で同時にフィリングインが生じる場合があることがわかった.さらに,このような相互作用の強さは目標の形状,性質や並び方に依存していることが明らかになった.以上の結果について,視覚野における神経連絡の視点から考察を加えた.

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

http://t.co/U5CU5CCm知覚的フィリング/論文。

収集済み URL リスト