- 著者
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笠尾 敦司
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会総合大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.1995, no.2, 1995-03-27
- 被引用文献数
-
4
2
筆者は写真画像に写真の利用目的に合わせた表現を効果的に与える研究をおこなっている。適切な表現を加えるには、まず、ビットマップである写真画像を扱い易いように適切な大きさの部分画像に分割する必要がある。画像を分割する技術として5次元空間でのK-平均アルゴリズムを採用した。この手法は同じ領域に含まれる画素はお互い近い位置に集まるのでハンドリングし易い。画像に表現を加えるという目的からすると、表現上重要な特徴を領域が表現できなくていけない。たとえば顔の表情が表れていること、また、川の流れや、髪の毛が織りなす流れの部分を分割したときには、その流れの方向に合わせた細長い領域に分割されることなどである。本稿ではあらかじめ抽出しておいたテクスチャーの方向成分を考慮し領域変形可能なK-アルゴリズムについて考察する。