- 著者
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横田 誠
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会総合大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.1995, pp.476-477, 1995-03-27
この世は,人間を主体系として,本体系である自然系と人工系から成っている。これ等は全て,伝送工学を一般化した伝子工学での立場からは,その互いに相補的概念である「線路」と「回路」そのものである。人類は何段かのルネッサンスを経て,現在に生きている。特に現代は,地球ガイアの枠組の上で,個々の生と,その集団の生について,古くからの良きことのルネッサンスと云うことで,より本質的な世界を捉えることになったことに特徴がある。それは,空間移動能力の拡大による意識空間の拡大もあるが,テレコミュニケーションを中心とした意識対応の人工システムの進化過程にのった意識空間の拡大にこそその特徴がある。ここでは[数理伝送][生物物理]を背景に,人間系の個体的,集団的特性を,その生成モデルを,感性対応システム(音楽・絵画等の情報的系と,味覚・痛覚等の生物的系での),その外部系としての景気変動空間系,その生成システムとしての市場交渉的システム・言語約束系等を取り扱うことになる。