- 著者
-
辻 大俊
クレーシ ジャミールアーマド
小田川 裕之
山之内 和彦
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会総合大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.1997, pp.508-509, 1997-03-06
近年、弾性表面波(SAW)フィルタは携帯電話やPHSを始めとする移動体通信機器用として注目されている。現在それらに割り当てられている周波数帯は0.8〜2.2GHzであり、それに対応するものが開発されている。将来無線通信の分野が発展しより高い周波数帯が用いられた場合、その周波数帯で動作できるSAWフィルタが求められる。また10GHz帯で動作する信号処理デバイスの展開も考えられ、この周波数帯の研究は重要である。またトランスバーサル型SAWフィルタ及び同信号処理用変換器では、低損失化・通過域でのリップルの低減のためにすだれ状電極(IDT)の一方向性化が不可欠である。これまでに様々な方法が提案されているが、その中に膜厚差のあるスプリット電極が挙げられる。これをナローギャップ化した構造(1)を10GHz帯で作製し、その結果を考察したので報告する。