著者
児玉 晴男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. FACE, 情報通信倫理
巻号頁・発行日
vol.96, no.83, pp.21-28, 1996-05-29
被引用文献数
3

マルチメディアやインターネットの開発・普及は,ディジタル機器に対応した著作権制度と国際的な調和の必要性を顕在化させている.国際的な著作権制度の枠組みは,ベルヌ体制にある. しかし,著作権の解釈は二つのアプローチ(author's right, copyright)によって複雑化しているのが現状といえる.二つの法文化の差異とアナログからディジタルへの技術の転換は,著作物,著作者の伝統的な概念にずれを生じ,著作権の解釈に軋轢を派生させている.本報告は,カオス状態の著作権に一つの規則性を見ることにある.この問題解決は,相補性の観点から,著作権制度の調和点が著作権者の公示と著作者人格権・著作隣接権の調整にあろう.

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 著作者人格権と著作隣接権(児玉晴男),1996 http://id.CiNii.jp/NtAtL マルチメディアやインターネットの開発・普及は,デ…

収集済み URL リスト