著者
鷲澤 輝芳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理
巻号頁・発行日
vol.96, no.499, pp.13-18, 1997-01-24

眼球運動を伴う視覚的注意に対する数学モデルを提案した. モデルは初期視覚, 視覚メモリ, 注意マップから構成される. 初期視覚では, 入力画像を多重解像度部分空間(SubMRR)で表現する. 視覚メモリでは, 認識対象に関する知識を確率セルオートマトン(PCA)で表現する. PCAはSubMRRの離散パラメタと同じセル空間を持ち, セルの確率分布は条件付き確率で結びつけられている. 注意マップはPCAのセル空間と同様に配置されたノードより構成され, それぞれのノードには, 対応するセルに関する平均相互情報量が割り当てられている. この平均相互情報量によって次のFOAが決定される. シミュレーション実験では, 周辺視と事前知識(文脈)の影響がモデルで表現されているかどうかを検証した.

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