著者
寺本 渉 松浦 雄斗 浅井 暢子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.112, pp.1-5, 2012-06-23

本研究では,社会的サイモン効果を指標として,バーチャル・リアリティ(VR)空間に提示される他者を身近に感じる程度を計測した。被験者は,別室にいる実験協力者とともに,ヘッドマウントディスプレイを通じて共通のVR空間を観察した。被験者の課題は,決められた色の球が画面の左手前または右奥に呈示された瞬間にできるだけ速く,反応キーを押すことであった。この課題中には画面右奥に他者(実験協力者)の頭部位置が反映されたアバターを表示した。実験では課題前にVR空間内で他者とコミュニケーションを取らせる条件と,コミュニケーションをさせない条件を設けた。その結果,他者の存在が十分に認識できたと考えられる,前者の条件でのみ,社会的サイモン効果が生じた。これは,VR空間内においてコミュニケーションを行うことを通じて,他者があたかも隣にいるように感じられていたことを示す。
著者
松尾 龍平 北岡 明佳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.279, pp.21-23, 2010-11-06

「股のぞき」が視覚的特性に変容を与えるということは古くから観測されているが,あまり多くの検討はなされていない.本研究では空間知覚に股のぞきの影響をうける要素について探索を行う.注目する変数として形の恒常性と幾何学的錯視の錯視量を取り上げ検討した.実験1では,刺激図形を正立,股のぞきの2条件で図形を通常または反転して提示した.このとき特定角度において股のぞきによる主効果と股のぞきと図形反転の間に相互作用が確認された.実験2ではミュラー・リヤー錯視を正立,股のぞきの条件で提示し錯視量の変化を測定した.その結果,股のぞき条件では正立条件よりも有意に錯視量が増加した.
著者
中村 亨
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.34, pp.1-8, 2000-05-04
被引用文献数
9

自然なおかしさの笑いと作り笑いの表出の差を解明するため, 目と口, 腹部における笑い表出の開始の時間差を分析する実験を行った.ビデオ記録に加え, 眼輪筋及び大頬骨筋の筋電図, 呼吸曲線を記録した.被験者は男性15名, 女性17名で, YG性格検査の得点で社交群と非社交群に分類した.コメディビデオを見せた時の自然な笑い, 面白くないコメディビデオを見せた時の作り笑い, 教示のみによる単純な作り笑いを比較した.その結果, 3種類の笑い間で, 目と呼吸の時間差に有意差がみられた.また, 女性非社交群と男性社交群で, 眼と口の時間差に有意義がみられた.
著者
佐々木 勇介 田野 俊一 橋山 智訓 岩田 満
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.744, pp.7-12, 2004-03-19
被引用文献数
2

近年情報技術の発展に伴い,計算機によってアートやデザイン活動を支援できるようになり,様々なツールを使うことで複雑で綺麗な絵を容易に作成できるようになってきた.しかし,それゆえ逆に人間の創造性や感性を阻害しているという場合も存在する.そこで本研究では,デザイナの創造性,感性を阻害せず,逆に創造性,発想性を高めるデザイン支援システムとして,「発散型思考」と「収束型思考」を活性化させるスケッチ支援システムの構築を目標とした.
著者
高橋 有里 桐田 隆博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.410, pp.69-74, 2006-11-30

乳児の泣き声が育児中の女性に及ぼす心理生理的影響について,育児ストレスとの関連性から検討した.他人の乳児の泣き声を聴取中の母親の心拍数,皮膚コンダクタンス変化と,泣き声聴取後の拡張期血圧を測定した.その結果,他人の乳児の泣き声は母親にとってネガティブな感情を高める刺激であったが,母親は泣き声に注意を集中し,心拍数が減少した.育児ストレス度では,生理的指標に差は見られなかった.しかし,泣き声を聞いて抑鬱・不安感情が高くなった母親は拡張期血圧が上昇するなどのストレス反応が確認された.また,泣き声に対する不快度が強い母親は,皮膚コンダクタンス反応が大きいことや,心拍数が時間の経過とともに統制条件と差がなくなることから,乳児の泣き声に対する耐性が低いことが示唆された.
著者
本田 達矢 廣瀬 信之 森 周司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.60, pp.127-132, 2011-05-16
被引用文献数
4

日本語文字の色とフォントの組合せにより受ける印象を明らかにするために,4つの色と3つのフォントの組合せ12種類で呈示した仮名文字と数字の印象をSD法で検討した.そのデータを因子分析したところ,優美因子,快活因子,重厚因子,整然因子の4因子が抽出された.優美因子は文字色よりもフォントの影響を受けやすい因子であることなど,因子により色とフォントの影響が異なることが分かった.以上の結果は欧文書体の印象評価の研究や色と形の組合せの印象に関する先行研究の結果と一部が異なる.この相違について先行研究と併せて考察を行なった.
著者
小松 佐穂子 箱田 裕司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.513, pp.7-12, 2001-11-11
被引用文献数
1

本研究では髪の色が人物印象に与える効果と顔の平凡性-個性との関係について検討した。80名の被験者に画像処理によって髪の色を変化させた日本人男女の顔画像を呈示し、16の印象評定項目について7段階尺度を用い印象評定を行なった。得られたデータをもとに因子分析を行なった結果、一般的望ましさ、快活性の2因子が抽出された。各顔刺激の平均評定値を用いて分散分析を行なった結果、一般的望ましさ、快活性の因子それぞれにおいて髪の色の効果が認められた。また、髪の色と顔の平凡性-個性の交互作用が認められた。これは髪の色は顔の印象形成に影響を与えること、さらに顔の平凡性-個性と相互に作用して影響を与えることを示唆している。
著者
青木 直史 棚橋 真 岸本 英一 桑野 晃希 安田 星季 岩越 睦郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.747, pp.67-70, 2005-03-18
被引用文献数
1

札幌の「YOSAKOIソーラン祭り」で用いられる鳴子を具体的なターゲットとして, 踊り手のパフォーマンスをアシストするIT楽器「サイバー鳴子」を開発した. サイバー鳴子には衝撃センサが組み込まれており, バチの動きに合わせてフルカラーLEDを発光させることで, 踊り手のパフォーマンスに同期したイルミネーションを演出できるようになっている. 本発表では, サイバー鳴子の開発過程について述べた後, YOSAKOIソーラン祭り2004におけるモニター試験について報告する.
著者
筧 一彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.521, pp.67-78, 2003-12-11

人間同士の対話において,言語情報は勿論のこと音声に随伴する感性情報や表情などの感情の知覚も,対話の進行や理解において重要な役割を持っている.本稿は,「声」,「顔」,「ことば」の3つの部分からなっており,それぞれが持つ感性情報について,筆者らが展開して来た研究を感情の表出と知覚という視点から紹介した.「声」については,(1)音声による感情表出の発達を就学前児と就学見の2群に分けて検討した.(2)感皆時報の表出理解に関する言語依存性について目,未見のピカチュウ発話の分析と日,米母語話者の感情認知特性から検討した.(3)モーフィング法を用いて音声感情知覚のカテゴリ性について検討した.「顔」については,顔画像処理技術を用いた表情認知過程とさらにfMRIやERPを用いた表情認知における脳内処理過程の研究を紹介した.「ことば」については,音声の言語情報処理過程と感性情報処理の相互作用を明らかにし,相互作用のモデルについて述べた.
著者
三浦 佳世 上村 俊介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.345, pp.97-101, 2009-12-10
被引用文献数
2

マンガなどで、対象の運動方向や軌跡、様態、速度印象などを効果的に伝える表現技法に、モーション・ラインがある。この技法はオノマトペ(擬音語・擬態語)と組み合わせて、より明確な情報を伝えるように工夫されていることが多い。しかし、絵画情報(モーション・ライン)と言語情報(オノマトペ)が、どのように選択・統合されて、単一の印象を提供しているかを定量的に検討した研究は殆どない。本研究は、速度印象を指標に、マグニチュード・エスティメーション(ME)法のデータに基づき、重回帰分析を行って、この点を検討したものである。その結果、速度印象の決定に際しては言語情報(オノマトペ)が重視されることに加え、その程度は言語情報(オノマトペ)と絵画情報(モーション・ライン)の組み合わせの「違和感」に依ることが示された。すなわち、両情報の速度印象が相反もしくは一致する場合には(違和感大または小)言語情報の速度感のみが採用され、違和感が中程度の場合には言語情報優位で統合され利用されることが分かった。この結果は、視覚情報と言語情報から喚起される印象を照合し、各情報に重みづけて統合し、速度感を決定する過程の存在を示唆するものと考えられる。
著者
前田 青広 福永 雅喜 中越 明日香 山本 洋紀 山本 謙一郎 田中 忠蔵 恵飛須 俊彦 梅田 雅宏 江島 義道
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.39, pp.13-18, 2003-05-02

Kanizsa型輪郭錯視では、パックマン型誘導刺激のエッジ間を補完するように主観的輪郭線が形成される.本研究では、Kanizsa型輪郭錯視図形を観察している被験者の脳活動をfMRIを用いて測定した。実験は、パックマン開口部の同期を制御し、局所的な輝度変調のないブロックデザインで行った。主観的輪郭線に対する脳活動は、実輪郭線に対する脳活動と高い類似性を示した。また、脳活動は従来示されてきた線条外皮質だけでなく、線条皮質においてもロバストに観察された。さらに、錯視輪郭を形成しない誘導図形を用いた場合でも、同様の傾向が見られた。上記の結果を、レチノトピー、輪郭形成過程、形態形成過程の観点から考察した。
著者
京極 吾一 伊藤 裕之 須長 正治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.279, pp.11-13, 2010-11-06

描いた絵を裏返して見ると、そのまま表から見たときに比べて、明らかに歪んで見えることがある。これは絵を描く人々がしばしば直面する問題と考えられており、絵を描く機会のある学生に実際にアンケートをとったところ、ほぼ全員が「裏返して見ると歪んでいると感じることがある」と答えた。しかし、絵を描いた本人以外が見ても同様のことが起こるのか、必ず裏返しの絵の方が歪んで見えるのかなど、詳しいことは分かっていない。本研究では、身近な対象である「人の顔」の絵を用い、絵の反転と知覚される歪みの大きさとの関係を、他の要因も交えながら調べた。
著者
神里 志穂子 星野 聖
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理
巻号頁・発行日
vol.97, no.599, pp.1-7, 1998-03-13
被引用文献数
11

沖縄県の舞踊カチャーシーの主観的評価を規定する動力学的要因を明らかにするため, 第一に, 意味微分法を用いてカチャーシーの上手さの感性評価を行った.第二に, 3変数の多変量自己回帰モデルにより, 肩, 肘, 手首の3関節動作の随伴性について考察した.計測には, ビデオカメラ1台を用い, リング状光源を肩, 肘, 手首, および点光源を指先に装着し, 光源の変形具合と遮蔽方向により各関節の回転中心と3関節運動の時系列データを算出した.実験の結果, カチャーシーの主観的評価は2因子で行われ, しかも, 上手さの評価は陽気さと相関が高いことが明らかになった.また, 感性評価の得点が高い踊り手ほど, 肩と肘の関節動作が同期しており, 角度変化も滑らかであった.とくに低周波振動成分において顕著であった.しかし, 手首運動は従属度が低かった.一方, 感性評価の得点が低い踊り手では, 肩と肘の同期性がより低く, 肘動作の滑らかさも少なくなり, 手首運動も不規則であった.
著者
池田 光栄 志堂寺 和則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.410, pp.51-56, 2006-11-30
被引用文献数
1

食品の見た目によって生じるおいしさは,食品の視覚的物理特性や,嗜好や空腹具合など見る人の特性を素因とし,これらが生起させる種々の感覚や感情が相互に影響しあって生じる.よって,これらの要因やその相互関係を調べることにより,見た目のおいしさのメカニズム解明に迫ることができると考えられる.本研究では,食品としてケーキを用い,ケーキの視覚的物理特性と食品を見ることによって生じる感覚との関係を調べる実験を行った.ケーキは様々な要素で構成されているので,ケーキの印象を評価する場合の注目領域の計測を行った.さらに,ニューラルネットワークを用いて見た目のおいしさとケーキの視覚的物理特性との関係を検討した.
著者
武村 康弘 板倉 直明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.282, pp.171-174, 2008-10-31

ジェンガゲームにおける手の動作に注目し,肘着き有無の姿勢の違いによる人差指と親指の震えを解析した.実験では,被験者5名に対し,3軸加速度センサを用いて指の震えを測定し,同時に,呼吸センサ,脈波計,発汗計を用いて他の生理的指標も測定した.その結果,手の静止状態では,肘着き有りは無しより震えが小さく,また,手の静止状態だけで比較すれば,肘着き有りにおいて,ブロックを取る直前の静止状態で,両指の震えに増大傾向があることが分かった.
著者
加藤 隆 阿磨 大介 森岡 久美子 赤松 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理
巻号頁・発行日
vol.97, no.599, pp.17-22, 1998-03-13
被引用文献数
3

顔の魅力という感性情報の判断に対して、顔のどのような視覚情報がかかわっているかについて心理実験を行った。実験1では、顔全体の魅力に対して有意な相関を持つパーツが存在するかについて検討した。実験2では、ある顔のパーツを魅力度の高い(あるいは低い)パーツと交換したときの魅力度の変化を調べた。全体として、目と眉の領域が重要なパーツであること、輪郭は内部特徴の魅力度が高い場合には全体の魅力度に影響を与えること、などが示唆された。別のパーツを100%交換する場合と元のパーツを50%残す場合の比較では、特に魅力度の高い顔の場合には、パーツの魅力度さえ高ければよいということではなく、全体的布置も重要であることが示唆された。
著者
三浦 佳世
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.261, pp.41-46, 2009-10-22
被引用文献数
2

実写なのに模型を写したように見える写真作品がある。こうした作品は、三つの観点で興味深い。ひとつには、大きさ-距離判断という知覚の観点からである。どのような知覚要因が判断の誤りに関与しているのだろうか?二つめには、リアリティ判断の観点からである。私たちは何に基づき、リアルな実体という判断を下すのだろうか?三つめには、こうした作品が注目される社会的背景からである。写真の記録性が技術的には高まる一方、それを否定する写真が楽しまれる背景に何があるのだろうか?ここでは1番目の知覚的観点に焦点をあて、撮影俯角、ぼけ、色彩、線遠近法などの視覚要因を中心に、ミニチュア効果について考える。また、リアリティ判断ならびに社会的背景についても触れることとする。アイステーシスとは広義の「知覚」を意味する古代ギリシャ語で、感覚から感性まで、また、生理学から文化までを含む概念である。模型のように見える実写の作品を通して、「知覚」を多層的に捉えてみたい。
著者
鷲澤 輝芳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理
巻号頁・発行日
vol.96, no.499, pp.13-18, 1997-01-24

眼球運動を伴う視覚的注意に対する数学モデルを提案した. モデルは初期視覚, 視覚メモリ, 注意マップから構成される. 初期視覚では, 入力画像を多重解像度部分空間(SubMRR)で表現する. 視覚メモリでは, 認識対象に関する知識を確率セルオートマトン(PCA)で表現する. PCAはSubMRRの離散パラメタと同じセル空間を持ち, セルの確率分布は条件付き確率で結びつけられている. 注意マップはPCAのセル空間と同様に配置されたノードより構成され, それぞれのノードには, 対応するセルに関する平均相互情報量が割り当てられている. この平均相互情報量によって次のFOAが決定される. シミュレーション実験では, 周辺視と事前知識(文脈)の影響がモデルで表現されているかどうかを検証した.
著者
三好 孝典 今村 孝 小山 慎哉 大場 譲 市村 智康 沢口 義人 北川 秀夫 青木 悠祐 兼重 明宏 上木 諭 河合 康典 斉藤 徹 高久 有一 上 泰 川田 昌克 内堀 晃彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.501, pp.11-16, 2014-03-10

インターネットにより生み出されるソーシャルコミュニケーションは,何万人・何億人もの人々がお互いに映像や音声を共有し合う人類が経験したことのないコミュニケーションを実現している.しかしながら,これまでに世界中の人々がお互いの力覚を同時に共有し,コミュニケーションを行った例はほとんど報告されていない.本報告では,マルチラテラル遠隔制御を応用し,全国8ヶ所での仮想綱引き実験による力覚共有を報告すると共に,従来行われてきた手法との比較,検討を行う.
著者
松井 靖浩 石井 雅博 山下 和也 唐 政
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.332, pp.23-26, 2007-11-12

視覚からもたらされる情報は他の感覚からもたらされる情報に優先して働く.しかし,最近の研究において視覚優位が崩れることがあることが知られるようになってきた.空間的な課題の場合は確かに視覚優位であるが,時間的な課題の場合は聴覚が優位に働くというのである.このことから,空間的であり,また時間的でもある運動の課題を提示した場合はどちらが優先するかという疑問が生まれる.そこで,本研究ではフラッシュラグ効果を発生させる際に聴覚刺激を提示することによって錯視量に与える影響を調べた.