著者
東 優 峯 恒憲 雨宮 真人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション
巻号頁・発行日
vol.96, no.294, pp.39-44, 1996-10-11
被引用文献数
6

動詞の多義性解消の手段の一つとして格フレームを利用する方法がある。しかし、実用規模の格フレームは現存しないため、その作成が望まれている。この格フレームの構造として、実際の文中に現れた共起関係を集め、その共起情報を統合したものがある。この共起情報を統合する際には、何らかの基準に従って、文を分類する過程が必要となる。我々は、その分類基準として、文間の類似度を計る方法を取り、その類似度を計算するための辞書として、EDR電子化辞書の概念体系辞書を利用することとした。しかし、EDR電子化辞書は人間の手で作成されたものであるため、分類基準に個々人の主観が影響しており、実際にどの程度利用可能なものか明らかになっていない。そこで本稿では、まず、我々の格フレーム獲得手法を提案し、その手法を使った文の分類結果をもとに、EDR電子化辞書の特徴ならびに本手法の有効性について議論する。

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