著者
竹内 孔一 松本 裕治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション
巻号頁・発行日
vol.95, no.168, pp.13-19, 1995-07-20
被引用文献数
5

日本語の形態素解析は自然言語処理を行なう上で最も基本的でかつ重要な処理である。我々の研究室で開発している形態素解析システムJUMANは、品詞の連接と単語に対してコストによる制約を与えることで曖昧性の絞り込みを行なっている。コスト値はJUMANの品質に大きな影響を与えるにも関わらず、人手で付与されるため最適化する機構は存在しなかった。そこで、本研究では、英語のタグづけなどで効果を発揮しているHMM(Hidden Markov Model)を用いて、コーパスによる学習を行なうことでJUMANのコスト値、すなわちパラメータの最適化を行なう。HMM学習の結果、現在のJUMANの解析精度を改善する結果が得られた。

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