著者
佐々木 裕 磯崎 秀樹 平 博順 廣田 啓一 賀沢 秀人 平尾 努 中島 浩之 加藤 恒昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.401, pp.17-24, 2000-10-20
被引用文献数
16

本稿では, いくつかの質問応答システムを独立に作成し, 50問の質問文に対する性能評価を行なった結果を報告する.質問応答システムは1999年のTREC-8のQAタスクの開催以降注目を集めており, 次のような点で従来の情報検索や情報抽出と異なっている.従来の情報検索では, 質問に対する答えを文書の単位で列挙していたが, 質問応答システムは質問の答えを記述した部分を返す.また, 従来の情報抽出は対象分野と抽出項目があらかじめ限定されていたが, 質問応答では, 抽出する項目が質問文により自由に決まる点で異なっている.本稿は, 今後の質問応答システム研究の参考とするため, 日本語QAシステムの性能のベースラインを探るとともに, 日本語QAシステムの比較・評価法を紹介するものである.

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