著者
上松 弘明 山本 長敏 葛目 幸一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.95, no.501, pp.127-132, 1996-01-27
参考文献数
9
被引用文献数
1

阪神大震災などの大規模災害には, 被災者の心的外傷後ストレス障害(PTSD)ばかりでなく, 援助活動に従事した人や外部からのボランティアが精神的ストレスに悩まされる間接被災の問題が取り上げられるようになった. これの1つの解決策として, パソコンのマルチメディア機能を利用するELIZAシステムを提案する. 自然言語で対話するELIZA(別名DOCTOR)システムは, M.I.TのWeizenbaumが精神科医C.Rogersの患者中心の精神療法に基づいて開発したシステムである. 現在Emacs Lispのデモプログラムとして容易に利用できるので, これに震災用語を追加し, テキストリーダーのソフトウェアと結合して, 音声発話を可能にした.

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