著者
佐藤 暢明 丸林 元
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SST, スペクトル拡散 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.144, pp.27-30, 2002-06-20

周波数ホッピングスペクトル拡散変調による加入者線伝送方式の可能性について検討を行った.前回行われた並列FH/M-ary Multilevel FSK方式(以後MMFSK方式と略称する)の検討^[1]では,線路減衰量が127dBという非常に高い数値となり,それを補償する高利得増幅器が必要であった.今回提案する多周波組合せMMFSK方式では,多周波の組合せでレベルを表すことにより周波数利用効率の大幅な向上が図られており,その結果容易に実現可能な利得で高速な通信が可能となった.本論文では本方式を加入者線に使用した場合に達成できる伝送速度と線路長,送信電力の関係についての検討結果が示されている.

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