- 著者
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河野 功
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
- 巻号頁・発行日
- vol.97, no.142, pp.21-28, 1997-06-27
- 被引用文献数
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3
21世紀初頭になると国際協力により開発している宇宙ステーション(ISS)が運用フェーズに入り、物資の補給や機器の交換等のサービスを行うために、軌道上の宇宙機に接近し、結合するランデプ・ドッキング(RVD)技術が必要である。宇宙開発事業団では、無人宇宙機によるISSへの物資の補給・回収や、軌道上作業機OSVのプラットフォーム衛星へのサービス等を念頭においてRVD技術の研究を実施して来た。現在平成9年11月の打上げを目指し、RVD及び宇宙ロボット技術の軌道上実証を目的とする技術試験衛星VII型(ETS-VII)の開発を行っている。本論文では、無人宇宙機のRVDシステムの概念を示し、ETS-VIIのRVD実証ミッションの概要について示す。論文の後半では、ETS-VII実験により実証されたRVD技術の展開、応用シナリオについても述べる。