著者
森 茂雄 後藤 眞二 荒井 郁男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.637, pp.33-38, 2001-02-16

震災時に倒壊した家屋や瓦礫に埋もれた生存者を早期に発見するために, 生存者の存在だけでなく存在位置も推定できる一方法を提案する。本方法はパルスドップラ方式のシステムにより, 生存者の呼吸などによる身体のわずかな動きを探知し, 距離を測定する。複数の地点から生存者までの距離を測定し, 生存者の位置を推定するもので, 試作機による実験結果を示す。
著者
前田 剛 有川 善久 佐藤 哲夫 藤原 勇一 中村 安雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.100, pp.33-40, 2008-06-19
被引用文献数
5 or 0

超高速インターネット衛星「きずな(WINDS:Wideband InterNetworking engineering test and Demonstration Satellite)」は、平成20年2月23日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット14号機により打ち上げられ、現在、初期機能確認試験を実施中である。本稿では、打上げから静止化までのクリティカルフェーズの運用結果の概要及び現在実施中の初期機能確認試験の実施状況について紹介する。
著者
穴井 誠二 伊規須 耕一 目黒 浩一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.222, pp.1-6, 2003-07-18

本論の目的は、高価なインフラ投資なしに、地球環境に優しい交通システムの実現を図ることの提唱である。3次元地図データを入力したカーナビ搭載車では、この地図データからの情報に連動して、自動的にブレーキやアクセルの操作が行われ、安全な運転がサポートされる。具体的には、三つのドライブの例が挙げられる。(1)坂道の始まりと終わり付近での自動的な加速と減速。(2)道路の起伏を考慮した車間距離の設定。(3)カーブ進入時の危険防止支援。勿論、このためには、カーナビハードのメーカーや、自動車メーカーの協力が必要であるが、21世紀の交通社会を展望した場合、その実現に積極的に対応する姿勢が必要と考える。
著者
中村 聖平 諏訪 啓 森田 晋一 山本 和彦 若山 俊夫 大島 正資 前川 良二 松田 庄司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.52, pp.13-18, 2011-05-13
参考文献数
8

既存の電波源が放射する電波を用いて,レーダ機能を実現するパッシブレーダ方式による目標観測では,新たな送信局の設置コストの低減,受信局の秘匿性向上などの特長がある.著者らは,地上デジタル放送波を用いたパッシブレーダ方式による目標の逆合成開口レーダ(inverse Synthetic Aperture Radar : ISAR)画像取得アルゴリズムを開発中である.筆者らのグループでは,同アルゴリズム検証のためのフィールド実験を2010年に実施した.本稿では,取得した実験データから高分解能なパッシブISAR画像を取得するために実施した処理内容について報告する.取得したデータを用いて,パッシブISAR画像を再生した結果,得られたパッシブISAR画像上の目標サイズが,観測した目標はレンジ方向に約35m,クロスレンジ方向に約40mの広がりを持つ目標であることを確認した.実際に観測した目標サイズは,全長39.5m,全幅34.3mであるので,画像上から読み取れる目標サイズと実際の目標サイズと概ね一致する結果を得た.
著者
林 友直 岡本 良夫 横山 幸嗣 細川 繁 冨田 秀徳 升本 喜就
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.531, pp.19-25, 2003-12-12
被引用文献数
1 or 0

その生息域が余りにも広大なため生態の多くが謎に包まれている鯨の生態解明を目指して進めている衛星システムについて述べる。その発端は平成5年に催された第一回衛星設計コンテストに応募し入賞した計画であって、衛星が具えている地球規模データ取得能力を利用している。これは極軌道上を周回する小型衛星により、海上の鯨にとり付けた発信器から送られる種々の生態情報を受信、処理、記録する。地上管制局上空を衛星が通過するとき指令電波を送り、衛星内部に記録された生態情報を地上局に送信させ、これを処理解析するというものである。この衛星(WEOS)は平成14年12月14日、H2Aロケット4号機により地球観測衛星ADEOS-2を打ち上げるさいのピギーバック衛星の一つとして高度800kmの極軌道に投入された。その後重力傾度安定化用マストの伸展にかかわる軌道上運用を経て、衛星アンテナは常に地球を指向しつつ極めて正常に動作している。目下鯨に対する発信器の装着作業を進めているところであるが、このシステムは鯨の生態解明のみならず海難救助、陸棲動物の生態調査、地上環境の監視等にも広く応用が可能である。
著者
伊東 哲也 早川 正士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.97, no.377, pp.33-36, 1997-11-17

地震前兆の電磯気現象のうち、最も有効と考えられるのが (1) VLF送信局電波の電離層・大地導波管伝搬波による伝搬異常と(2) ULF電磁放射 (震源からの自然放射) が挙げられる。本報告ではインドネシアのビアク地震 (1996年2月17日、Ms〜8.0、深さ20km) に対して、(1)、(2)の観測項目の結果を報告する。先ず、オーストラリア(メルボルン)のオメガ電波を受けている千葉県犬吠観測所での観測データにも顕著な伝搬異常が発見されている。夜間での位相変動に顕著な前兆が現われている。次に、震央から90kmの地点に名大STE研のビアク地磁気観測所があり、それでの磁界3成分観測データ(1秒サンプリング)を用いてた解析から、ULF電磁放射についても報告する。一つの地霞に対して多項目の観測に開する異常解析は極めて少ない。
著者
笹尾 昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.293, pp.25-30, 2002-08-23

GPSをめぐる防衛技術特に妨害技術と対妨害技術の動向について述べる。妨害技術については、米ロの実例を中心に、対妨害技術については身近な対応策から抜本的な案まで数種について説明する。
著者
住谷 美登里 福島 幸子 福田 豊 瀬之口 敦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.218, pp.1-6, 2005-07-22
被引用文献数
2 or 0

日本国内空域では、現在29,000ft以上を飛行する航空機の垂直方向の管制間隔は2,000ftである。航空交通量の増加に対応するため、2005年秋に日本国内空域において29,000ft以上の垂直間隔を2,000ftから1,000ftに短縮するRVSM(短縮垂直間隔)が導入される予定である。航空機は出発前に巡航する高度を要求する。他の航空機との水平方向の間隔を確保するため要求高度とは異なる高度を管制機関から承認されることがある。RVSM導入により、このような場合において要求高度と承認高度の差である高度変更量が小さくなることが期待される。そこで、羽田、成田空港からの出発便が通過する地点での航空交通量、要求高度と承認高度について調査した。また簡単なモデルにてRVSM導入時の高度変更量の推定を行ったところRVSM導入前と比較して高度変更量が1/2以下になった.
著者
白石 裕一 鈴木 亮太 田邊 正宏 熊本 剛 升田 康晴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.390, pp.109-112, 2011-01-20

気象レーダ用アンテナとして,高速でビーム走査可能なアクティブフェーズドアレーアンテナが求められている.本稿では,GaN HEMTを用いたX帯アクティブフェーズドアレーアンテナ用の送受信ユニットを開発したので報告する.開発したユニットは,高出力のGaN HEMTと移相器を用いた送信回路,低雑音増幅器を用いた受信回路をそれぞれ8系統有しており,レーダ用アクティブフェーズドアレーアンテナとして必要な送受信機能を1つのユニットで実現するものである.このユニットにおいて,1系統あたりの送信出力がユニット出力端で平均約20W,GaN送受信ユニット合計送信出力として約160Wとなる送信性能を確認した.また,受信性能も良好な性能を有しており,その有効性が確認できた.
著者
生田 剛一 合澤 直喜 高松 冴有 猪又 憲治 鹿毛 裕史 鷲見 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.8, pp.31-35, 2010-04-15

広域侵入監視センサーとして漏洩同軸ケーブルを用いた侵入者検知アルゴリズムを検討した。このセンサーは監視エリアの周囲に設置した漏洩同軸ケーブルを用いて,ターゲットの移動に伴う変動電界を捉え侵入検知を行うものである。また,侵入者の有無のみならず侵入位置を測定することも可能である。しかし,電界変動により侵入者を検知するため、電界変動の強度変化のみでは、雨風などの現象によっても、侵入者と誤検知する類似パターンが出現する。このため、実用的な性能を得るためには、より詳細な特徴量を用い識別を行う必要がある。本研究では、人特有の電界変動パターン特徴に加え、誤検知の主要因である雨風により起こる電界変動パターンの特徴を捉えて識別を行うことにより高い検知率を達成することができた。本発表では、この識別アルゴリズムを紹介するとともに、実機によって得られた実際の計測結果データを用いて行ったアルゴリズム性能評価の結果を示す。
著者
服部 克巳 早川 正士 湯元 清文 長尾 年恭 上田 誠也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.97, no.377, pp.37-42, 1997-11-17
被引用文献数
2 or 0

1997年3月26日(Ms=6.3)および 5月13日(Ms=6.2)に発生した鹿児島県北西部地震について央震から約40kmに雛れた地点で観測された ULF磁場データの解析を行い, 地震関連 ULF電磁気現象の特徴をスペクトル解析等で調査した. その結果, 周波数0.01Hzにおいて地震の2週間前から鉛直成分と水平成分の比 Z/Hの値が大ぎくなり, 約1週間継続し, その値が小さくなり, 地震が発生している. その後の余震活動や 5月13日(Ms=6.2)に関連するULF活動がその後のデータに出現していると推察される.
著者
藤田 雅人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.407, pp.1-4, 2012-01-19

航空機の小型化・航空需要の高まりとともに,航空交通管制官のワークロードは増加していく.管制情報処理システムが航空交通管制官の行う判断を模擬することができれば,それを応用した管制指示提案ツールにより管制官のワークロードの大幅な軽減に寄与することが期待できる.滑走路が唯一つの空港において出発機と到着機のいずれを優先するべきかに関する問題に関して機械学習理論を適用した結果を報告する.
著者
安藤 芳晃 早川 正士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.393, pp.7-11, 2004-10-22

周波数領域における有限差分法を用いてシューマン共振の解析を行い、その結果を基底関数系として用いて観測点からの雷活動分布の推定を行った。φ方向を一様とした2次元球座標系において、離散化した磁界を用いて有限差分方程式を定式化できる。解析領域内の媒質である大気と下部電離層の電子密度及び中性大気密度・温度はそれぞれ観測より得られたモデルを用いる。チホノフの正則化を用いた逆問題を定式化し、雷活動の活発な領域を観測点からの距離の関数として推測する。実際の観測データに適用し、衛星観測の結果と比較する。
著者
山本 伸一 三浦 周 小原 徳昭 池田 満久 若菜 弘充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.98, no.570, pp.9-13, 1999-01-29
被引用文献数
9 or 0

通信放送技術衛星(COMETS)は1998年2月21日に打ち上げられたが, 第2段ロケットの不具合により静止軌道へ投入でぎず周回衛星となった.COMETSには高度移動体衛星通信用実験機器(MCE)が搭載され, Ka帯およびミリ波帯を用いて様々な実験が予定されていたが, これらの内容についても見直しが行われた.陸上移動実験では, 周回衛星となったことにより高い衛星仰角が得られることを利用し, 都市部での高仰角伝搬特性Ka帯で測定した.陸上移動衛星通信では, ビルなどの障害物によるシャドウイングが大きな問題であるが, 測定の結果から, 衛星仰角が高いほどこれらの影響が軽減され, 都市部でも見通し率が大幅に改善されるため, 陸上移動衛星通信が可能となる環境になることが確認された.本稿では伝搬特性測定の結果および測定を行うに当たり必須であったドップラ補償などの技術について述べる.
著者
牧野 憲一郎 三浦 秀敏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.363, pp.127-131, 2005-10-18

マンモスは1万年前に滅亡したという通説があり、絶滅の原因も自然環境の急変のためか、人類による乱獲の為かわかっていない。2004年8月にNTVの-ファインディング マンモス プロジェクト-調査隊にボランティアとして参加し、極北シベリアの永久凍土下のGPR(地下レーダ)およびMF-EM(多周波数-電磁探査法)を用いた冷凍マンモス探査を行った。探査は、まず、広大な領域をヘリコプターにより上空から地形観察を行い、有望地形を特定してから地表踏査を行い、地表から牙や骨片などの現れた周辺に限定して行われた。今回使用したGPRのアンテナ周波数は250MHzで、調査地点の地中媒質の電磁波速度は、0.095〜0.1m/nsで、透過深度は2.5〜3m程度であった。また、MF-EM(周波数: 0.33〜47KHz 5周波数)測定結果から得られた大地見かけ比抵抗は、40〜60Ω-mであった。
著者
荒井 郁男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.599, pp.31-36, 2000-01-28
被引用文献数
3 or 0

震災時に倒壊した家屋や瓦礫に埋もれた生存者を1.2GHzの電波を用いて探知する生存者探索用レーダシステムを開発した.電波は壁や瓦礫などの障害物を透過できるので、生存者がそれらに埋もれていても、呼吸などによる身体のわずかな動きを鋭敏に探知することができる。この生存者探索用レーダの性能は倒壊家屋などによる模擬実験により確認した。
著者
二宮 敬虔 橋本 樹明 向井 正 中村 昭子 中村 正人 小笠原 雅弘 吉沢 直樹 石田 十郎 水島 泰彦 細田 寛人 高野 匡代
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.98, no.278, pp.69-75, 1998-09-18
被引用文献数
1 or 0

日本初の火星探査機、「のぞみ/PLANET-B」搭載のMars Imaging Camera(MIC)は、小型軽量の可視CCDカメラである。CCDは、波長分離のためにRGBそれぞれのフィルターで覆われた3ラインからなる。MICのCCDのライン方向は「のぞみ」のスピン軸にほぼ平行で、MICでは、「のぞみ」のスピンを利用して2次元画像を取得する。われわれは、画像の幾何補正や感度補正に必要な特性を地上試験で取得した。また、複数の方法を用いてMICの総合的な撮像機能の確認試験を行った。現在、打ち上げ後の機上校正試験を行っている。
著者
椋本 介士 福田 明 吉廣 安昭 中野 啓 大市 聡 長澤 正氏 山岸 久雄 佐藤 夏雄 門倉 昭 YANG H YAO M ZHANG S HE G JIN L
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.636, pp.13-18, 2004-01-23
被引用文献数
5 or 0

本稿では,筆者らが南極大陸で行っている流星バースト通信実験の内,第43次南極観測隊が行ったデータ伝送実験の概要とその実験結果を報告する。この実験は, MCC社の通信装置を用いて中山(中国)一昭和基地間で行われた。実験結果から,南極域(オーロラ帯)でも,流星バースト通信によるデータ伝送が可能であることが示される。また,この地域では,不定期ではあるが定常的に流星バーストによるものとは異なる伝搬現象が発生し,データ伝送に利用できることが示される。
著者
田中 將義
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.96, no.547, pp.35-42, 1997-02-28
被引用文献数
4 or 0

N-STARは,既存の静止衛星では,ほぼ最大級の大きさの通信衛星であり,CS-3の後継機として1995年8月に打ち上げられ,商用,実験等の運用に供されている.4つの周波数帯,5つのミッションの通信機器を搭載し,C-band, ka-band, ku-bandを用いた公衆網統合衛星システム, S-band移動体通信,ka-band高速広帯域等の新サービスを実現している.これらの実現に向けて,異周波数帯チャネル間接続,マルチポート増幅器を用いた移動通信用マルチビーム中継器,サテライトスイッチを有するKa帯マルチビーム中継器等の先端技術を開発した.本論文では,これらの新たに開発した通信機器の構成,機能,特徴,主要特性について述べた.
著者
市川 隆一 関戸 衛 竹内 央 小山 泰弘 近藤 哲朗 望月 奈々子 村田 泰宏 吉川 真 市川 勉 加藤 隆二 大西 隆史 藤咲 淳一 高島 和宏 飛翔体VLBIグループ
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.254, pp.19-24, 2005-08-19

情報通信研究機構では、宇宙飛翔体の準リアルタイム軌道決定技術の獲得を目指して、相対VLBI実証実験を行っている。火星探査機「のぞみ」や小惑星探査機「はやぶさ」のVLBI実験において、ISAS/JAXAによるR&RR結果に対する群遅延残差は、最大数10ナノ秒にも及ぶものの双方の結果は調和的であった。また、広帯域のレンジ信号送出の時間帯に限定すれば、双方の残差は10ナノ秒程度のばらつきにおさまる。「のぞみ」位相遅延データによる暫定的な解析では、「のぞみ」の赤道座標系推定位置が約40ミリ秒角以下の誤差で決定できた。その他、測地GPSデータにより相対VLBI法での中性大気による伝搬遅延誤差の軽減効果についても評価した。