- 著者
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キャンベル ニック
プラック アラン
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
- 巻号頁・発行日
- vol.96, no.39, pp.45-52, 1996-05-16
- 被引用文献数
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65
本報告では、話者性や発話様式の特徴を失わずに任意の音声を合成するための方法として、予め録音された音声データベース中の音素単位の音声波形を、何らの信号処理も行なわずに接続し、連続音声として出力する方法について述べる。本方式は特徴抽出過程、最適重み決定過程、単位選択過程および波形読み出し過程からなり、言語および話者に依存しない。本方式では音声波形自身は生成せず、所望の合成音声の性質に最も近い音素単位の音声波形を、与えられた音声データベース中から取り出すためのインデックスを作成し、音声出力時にはインデックスに従って音声データベースに直接アクセスし、音声波形を取り出す。最適な音素波形の系列を得るために、前処理として、与えられた音声データについて音素記号と音響的および韻律的な特徴の一覧表を作ると共に、それぞれの特徴に対する最適の重み係数を求めておく必要がある。