著者
管村 昇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.94, no.372, pp.31-38, 1994-11-25

きたるべき"マルチメディア時代"に向け,通信インフラの整備が進められつつある.このような状況下で,ここ数年,音声認識,音声合成などの音声情報処理技術の応用が活発に検討され,これらに対する世の中の期待も大きい.パーソナルコンピュータ用の音声認識,音声合成ソフトウェアなども開発され,これらの技術が身近かに利用できるようになってきている.この背景には音声認識,音声合成技術が実用に供せられるレベルにまで達してきたこと,CPU,DSPなどハードウェアの高速化などが考えられるが,音声による数々のサービスニーズが潜在していることが大きな理由の一つとしてあげられる.特に電話を用いたサービスは,利用者が新たな設備を付加することなく,種々のサービスが受けられるメリットがある.本稿では通信分野(電話網)における音声処理技術の応用を傾観すると共に,電話網における音声処理技術の技術的な課題について述べる.

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