- 著者
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宮林 穎夫
船田 哲男
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.100, no.239, pp.25-32, 2000-07-20
- 被引用文献数
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音声の基本的特徴であるピッチ周波数の検出は、音声分析合成を行う上で、最も重要な研究課題の一つである。本論文では、連続音声の有声/ 無声判定およびピッチ抽出に, 我々の提案する帯域フィルタ対(BPFP)バンクを利用する方法が、ピッチ周期の乱れやピッチごとの波形変動、雑音付加に対してどのような性能を示すかを, ケプストラム法や変形相関法と比較し検討する。実験の結果, BPFP法は他の代表的な手法であるケプストラム法や変形相関法と比べて, 性能が比較的安定し有効なピッチ抽出法であることと, BPFPバンク中心周波数間隔の対数化によって, 特に低周波数帯域で効果があらわれることがわかった。また, BPFPバンクと組み合わせたNN法は, 設定が困難なU/V判定のための閾値をいちいち決めなくても, NN学習により逐次U/V判定を行うことができる利点を明らかにした。