著者
福山 峻一 羽生 誠 石田 敏浩 大野 理恵子 高木 英雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学
巻号頁・発行日
vol.100, no.541, pp.45-52, 2001-01-05

ソフトウエアプロセスの改善活動のキーマンであるプロジェクトリーダPLを支援する, 一種のナレッジマネジメントシステムPLAS(A knowledge-based Project Leader Assist system for Self assessment)の開発報告である.前提とする改善活動はCMMをベースにしたもので, PLは着工時に到達目標とする成熟度レベルを設定し, 開発作業過程で諸プロセスの励行を徹底していく必要があることからその負担は小さくない.しかも, PLは多忙である上に, 活動内容の理解度や経験に個人差があり, プロジェクト間で質の揃った改善を行うことは容易ではない.PLASは, 先行プロジェクトのノウハウが詰まった各種帳票の記入例を回収し知識ベース化して, WebページによりPLに等しく提供して, プロジェクト実施計画の立案や自己診断を省力化するとともに, その内容を均質化する.本論文では, PLASに対する要求条件と, それを満たす知識ベースの構成方法が提案される.

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