著者
望月 孝志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.79, no.9, pp.1600-1608, 1996-09-25
被引用文献数
26

8×8次のアダマール変換を用いた効率的な可逆符号化方式を提案する.アダマール変換の変換行列は正規化係数を除けば要素が±1であることより,変換係数のビットパターンはブロック内で相互に関連する.すなわち,変換係数の下位6ビットのうち適切な半数のビットがわかれば残りのビットを導出できる.本論文では2次元8×8次の変換についての関係式を導出し,それを符号化に利用する.提案方式の圧縮率はJPEG可逆符号化方式と同程度であった.更に提案方式では,低域の変換係数から順次符号化することで,無ひずみに漸近するプログレッシブ符号化を実現できる.これはJPEG可逆符号化方式にはない特性であり,医用画像のデータベースなどに非常に有効である.

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こんな論文どうですか? 変換係数のビットパターン冗長性を削除したアダマール変換可逆画像符号化(望月孝志),1996 http://id.CiNii.jp/N3tpL

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