著者
仲井 弘治 牛田 明夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.77, no.8, pp.1137-1145, 1994-08-25
被引用文献数
14

区分線形非線形素子と従属電流源だけから構成されたセルが平面状に配置したセルラニューラルネットワーク(Cellular Neural Networks:CNN)は構成が単純で網膜に似ていることからパターン認識,画像処理などへの応用が期待されている.この場合,各セルは近傍のセルとのみ同一のパターンで接続されており,この接続パターンを変更することによって各種の機能をもったCNNを設計することができる.この結合パターンはクローニングテンプレート(Cloning Template)と呼ばれ,この設計手法を確立することは,新しいCNNを開発する上で極めて重要である.本論文では,規範入力に対する出力が所定の性質を満足するような動作特性を仮定し,これを用いて拘束条件を求め,対応するコスト関数が最小になるようにテンプレートを設計しようというものである.最適化手法としてはアルゴリズムが単純なシンプレックス(Simplex)法を採用した.応用例として,ノイズ除去CNN,迷路探索CNNを設計したところ,満足する結果を得ることができたので,その設計手法について報告する.

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こんな論文どうですか? セルラニューラルネットワークの一設計手法(仲井弘治ほか),1994 http://id.CiNii.jp/N34CL

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