著者
Guobin Liu
出版者
宝石学会(日本)
雑誌
宝石学会誌 (ISSN:03855090)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.5-15, 1981

中国は世界でも最も古くから天然の鉱物や岩石を装飾品として使っていた国である。しかし,中国で宝石学が研究される上うになった歴史は浅い。ただ,近々宝石学会が創設される動きがあり,また合成宝石も種々つくられている。中国での宝石鉱物の産状を,1)マグマ起源(ダイヤモンド, パイロ一プ, ペリドート, サファイヤ), 2)ペグマタイト起源(アクワマリン, トルマリン, トパーズ, ヒデナイト, 煙水晶, クリソベリル, ガーネット, ムーンストン), 3)接触変成岩起源(軟玉, シトリン, ターフエアイト, エピドート, ユークレース, 魚眼石, ガーネット), 4)広域変成岩起源(軟玉, 藍晶石, ロードライト, 紅柱石), 5)熱水鉱床起源(めのう, 玉髄, 魚眼石, 虎目石, ろう石), 6)表層起源(トルコ石, 孔雀石, および漂砂鉱床産のダイヤモンド, 軟玉など), 7)有機宝石物質(ジェット, こはく)の7種類に分類し,それぞれについて説明した。とくに,ダイヤモンド,および中国でジェードと称するものの鉱物学的内容についてやや詳しく述べた。

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