著者
廣瀬 雅信 三宅 正泰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.1, 1996-09-18

ページャなどの小型携帯無線端末のアンテナとして小型ループアンテナが使われている。この場合にアンテナ効率が重要となるが、同じ寸法のループで効率を向上させるために、幅広の金属板でループアンテナを形成する方法がよく使われている。この効率はアンテナの導体損による損失抵抗で決まる。導体損は金属板の幅・厚み・導電率から求まるが、金属板断面の周上の電流分布が重要となる。従来の論文では電流分布を一様と仮定しているが、実際には金属板のエッジ付近での電流分布が特異性を持つために損失抵抗は大きくなる。本報告では板状小型ループアンテナに対する実際の損失抵抗の式に基づいて160MHz付近までの金属板の導電率を測定した結果について報告する。最後に、アンテナ効率に関して、Wheeler Cap法による測定と板を等価半径で線に変換したモーメント法による計算比較検討した結果について報告する。

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