- 著者
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宮岡 等
- 出版者
- 一般社団法人日本心身医学会
- 雑誌
- 心身医学 (ISSN:03850307)
- 巻号頁・発行日
- vol.45, no.9, pp.675-678, 2005-09-01
- 被引用文献数
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日本心身医学会が学会として心理士を認定する方向で動いているなか, (1)医師は心理士に何を求めるか, (2)本学会認定医療心理士制度が抱える問題を論じた.医療現場の心理士に対しては, 向精神薬療法が必要という判断, 身体疾患や薬物の副作用としての精神症状, 心理検査や心理療法の副作用などに関する知識を求めたい.医療心理士制度について, 医療現場で働く心理士に資格が必要であるという意見に異論はない.しかし, さまざまな心理士資格の中における位置づけ, 心身医学が対象とする範囲, 心身医学は心理士が関係しうる医療の中の限られた一分野に過ぎないこと, 申請者の経済面の負担, 国家資格との関係などを考えると, 本学会が現時点で独自に認定心理士を設けることには大きな疑問を感じる.会員全体を巻き込んだ精緻な議論がなされることを願う.(本稿は2004年6月4日のパネルディスカッションにおける発表をもとに執筆した)