著者
保田 淑子 川本 真一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.487, pp.1-6, 2005-12-09

フラグメンテーションの発生によるファイルアクセス性能の低下が問題となっている大容量ファイルサーバにおいて, 既存ファイルシステムの変更なしにオンラインで自律的にフラグメンテーションを解消可能なIPストレージ接続型ファイルサーバ向け自律デフラグ機能を提案する. 自律デフラグ機能の有効性を検証するため, フラグメンテーション発生時のディスクアクセスパタンを解析し, ユーザとファイルシステムのアクセスの混在とアクセス単位の細粒化により, ディスクの連続領域へのアクセスが全ディスクアクセス数の5%にまで落ち込むことを明らかにした. ユーザとファイルシステムのアクセスを分類してからデータを再配置するマルチステップデフラグ方式を提案し, SCSIコマンドトレースを用いた提案方式の効果見積もりにより, ディスクの連続領域へのアクセスを全アクセスの17%にまで増加させ, ディスクアクセス性能を向上できる見通しを得た.

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“CiNii 論文 -  IPストレージ接続型ファイルサーバにおける自律デフラグ機能実現に向けたディスクアクセスパタン解析(自律・並列分散システムにおける動的最適化, 自律協調システム及び一” http://t.co/Go0ZItMAsb

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