著者
石引 雄二 松村 勉
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.97, no.1, pp.57-59, 2006-01-20
被引用文献数
1 1

症例は16歳男性.既往歴は10歳で近医にて性同一性障害の可能性指摘.11歳で側頭葉てんかん.2004年4月20日早朝, 睡眠中陰部疼痛で覚醒し, 陰嚢に出血あり.父親がベッド下にカッターナイフ発見.当科受診し, 右外傷性精巣脱出症の診断.右陰嚢切開創より精索に及ぶ陰嚢内容脱出.手術で陰嚢内容を還納し, 閉創.術後8日目に退院.退院後は自傷行為の再発なし.性器自傷は本邦報告37例と比較的稀である.自験例はこの内, 最年少であった.

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