著者
石引 雄二 松村 勉
出版者
一般社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.97, no.1, pp.57-59, 2006-01-20 (Released:2010-07-23)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

症例は16歳男性. 既往歴は10歳で近医にで性同一性障害の可能性指摘. 11歳で側頭葉てんかん. 2004年4月20日早朝, 睡眠中陰部疼痛で覚醒し, 陰嚢に出血あり. 父親がベッド下にカッターナイフ発見. 当科受診し, 右外傷性精巣脱出症の診断. 右陰嚢切開創より精索に及ぶ陰嚢内容脱出. 手術で陰嚢内容を還納し, 閉創. 術後8日目に退院. 退院後は自傷行為の再発なし, 性器自傷は本邦報告37例と比較的稀である. 自験例はこの内, 最年少であった.
著者
石引 雄二 松村 勉 瓦井 美津江 福士 剛彦
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.98, no.4, pp.638-642, 2007-05-20
被引用文献数
1

症例は79歳,男性. 2004年1月11日より全身倦怠感,発熱出現.既往歴はS状結腸癌.近医CTで左後腹膜腔に腫瘤あり.当院外科に紹介受診.腹部エコーは低エコーの腫瘤.CTは内部均一,軽度造影効果のある腫瘍. MRIはT1強調画像で高信号, T2強調画像で低信号から等信号であった.血管造影施行し,左腎上前区動脈を栄養動脈とする左後腹膜腫瘍の診断. 3月10日紹介で当科初診.後腹膜腫瘍の診断で, 3月22日左腎と共に腫瘍摘出術施行.摘出標本は大きさ21×18×7cm,重さ1,100gであった.病理組織診断はstoriform-pleomorphic typeの悪性線維性組織球腫.術後11ヵ月目のCTで左後腹膜腔再発を認め,放射線治療(45Gy)を施行した. 12月20日多発性肺転移及び多発性骨転移のため永眠された.本邦報告された腎周囲組織発生のMFHは10例と比較的稀であった.
著者
石引 雄二 松村 勉
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.97, no.1, pp.57-59, 2006-01-20
被引用文献数
1 1

症例は16歳男性.既往歴は10歳で近医にて性同一性障害の可能性指摘.11歳で側頭葉てんかん.2004年4月20日早朝, 睡眠中陰部疼痛で覚醒し, 陰嚢に出血あり.父親がベッド下にカッターナイフ発見.当科受診し, 右外傷性精巣脱出症の診断.右陰嚢切開創より精索に及ぶ陰嚢内容脱出.手術で陰嚢内容を還納し, 閉創.術後8日目に退院.退院後は自傷行為の再発なし.性器自傷は本邦報告37例と比較的稀である.自験例はこの内, 最年少であった.