著者
吉田 隆一 所 真理雄
出版者
一般社団法人日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.23-33, 1987-01-14
被引用文献数
2

待ち行列モデルに代表される離散事象モデルのシミュレーションを,マルチ・プロセッサまたは分散システムを用いて並列処理する際のシミュレーション時刻の分散管理法を提案する. モデル化の手法としては,待ち行列網をフロー・グラフに表現する方法を採る.そして,グラフのノードを並列処理の単位となるプロセスとし,客のノ一ドへの到着をメッセージの受信により表現する.各ノードはそれぞれのシミュレーション時計を持ち,これらの時計の同期はノード間のメッセージ交換により局所的にとられる. 提案したアルゴリズムはオブジェクト指向言語を用いて実装された.オブジェクト指向モデルによるオブジェクトを単位とした並行記述により,離散事象モデルに存在する並列性を陽に表現することが容易に行なえた.また,これまでに提案されたシミュレーション時刻の分散管理法に比べて同期のためのメッセージ量が大幅に減少することが確かめられた.

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こんな論文どうですか? 離散系シミュレーションの分散時刻管理(吉田隆一ほか),1987 http://id.CiNii.jp/Prz7L …

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