著者
岡留 恒丸 笹原 勝
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.341-343, 1999
被引用文献数
2 2

1998年の2月13日, 27日および3月31日の3回にわたり, 愛知県知多郡美浜町の菅苅池(0.2ha)周辺に営巣したカワウの巣から落下した糞を集めて飼育した結果, 5科5属5種の双翅目昆虫を確認した。発生した種類とその発生率は次のようであった。1)クロツヤニセケバエScatopse notata (Linnaeus)(20%), 2)クロオビハナバエAnthomyia illocata Walker (8%), 3) Fannia sp. (22%), 4)チャバネトゲハネバエTephrochlamys japonica Okadome (47%), 5) Homoneura sphincta Sasakawa et Ikeuchi (4%)で, チャバネトゲハネバエ(トゲハネバエ科)が最も多く, Fannia sp.(ヒメイエバエ科)がこれに次ぎ, H. sphincta(シマバエ科)はわずかに2個体の発生が確認されたのみで, 発生総個体数のなかで最も少なかった。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? カワウの糞から発生した 5 種のハエ類(岡留恒丸ほか),1999 http://id.CiNii.jp/QBeHL 199…

収集済み URL リスト