著者
岡留 恒丸
出版者
国立科学博物館
雑誌
国立科学博物館専報 (ISSN:00824755)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.291-293, 2006

Six species, Tephrochlamys japonica, Aecothea fenestalis, Suillia brunneipennis, S. gorodkovi, S. nartschukella and S. sp. of heleomyzid and one species, Diastata ussurica of diastatid flies are recorded from the Imperial Palace, Akasaka Imperial Gardens and Tokiwamatsu Imperial Villa, Tokyo. Aecothea fenestralis (Fallen, 1820), a widely distributed in Plearctic, Nearctic and Australasian regions, is recorded as new to the fauna of Japan.
著者
岡留 恒丸
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.71-73, 1994

本属のトゲハネバエは, 現在およそ23種が報告されているが, 日本からはこれまでわずかに1種が記録されているにすぎない。H. iwasai Okadome n. sp.フクロウトゲハネバエ(新称)は, 帯広畜産大学の岩佐光啓助教授によって, Ketupa blakistoni (Striges)シマフクロウの巣から飼育されたもので, 後脚基趺節が前・中脚のものに比較して太く, しかも第二趺節よりも短く, また末端腹面に尖った小歯をもつことなどの特徴により近似種と異なる。
著者
岡留 恒丸 笹原 勝
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.341-343, 1999
被引用文献数
2 2

1998年の2月13日, 27日および3月31日の3回にわたり, 愛知県知多郡美浜町の菅苅池(0.2ha)周辺に営巣したカワウの巣から落下した糞を集めて飼育した結果, 5科5属5種の双翅目昆虫を確認した。発生した種類とその発生率は次のようであった。1)クロツヤニセケバエScatopse notata (Linnaeus)(20%), 2)クロオビハナバエAnthomyia illocata Walker (8%), 3) Fannia sp. (22%), 4)チャバネトゲハネバエTephrochlamys japonica Okadome (47%), 5) Homoneura sphincta Sasakawa et Ikeuchi (4%)で, チャバネトゲハネバエ(トゲハネバエ科)が最も多く, Fannia sp.(ヒメイエバエ科)がこれに次ぎ, H. sphincta(シマバエ科)はわずかに2個体の発生が確認されたのみで, 発生総個体数のなかで最も少なかった。