- 著者
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林 利彦
- 出版者
- 日本衛生動物学会
- 雑誌
- 衛生動物 (ISSN:04247086)
- 巻号頁・発行日
- vol.45, pp.31-54, 1994
- 被引用文献数
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文部省海外学術調査で, パキスタン(1988年)とネパール(1992年)におけるハヤトビバエ相を調査する機会を得た.人糞との係わりの強いParalimosina属について調べた結果, 14種を見いだした.その内, 6種が新種であった.また, P. japonica Hayashiがネパールより初めて見いだされ, P. altimontana (Rohacek)及びP. marshalli Rohacek et Pappの雌が初めて発見された.新種は以下の通りである : P. albipes Hayashi, sp. nov. (ネパール);P. biloba Hayashi, sp. nov. (ネパール);P. cavata Hayashi, sp. nov. (パキスタン, ネパール);P. confusa Hayashi, sp. nov. (ネパール);P. megaloba Hayashi, sp. nov. (パキスタン, ネパール);P. similis Hayashi, sp. nov. (ネパール).なお, P. eximia種群は本属中特異なグループであり, 非常に複雑であるため, 充分時間をかけて再検討する必要があり本論文中には含めなかった.