著者
坂口 貴弘
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント : 記録管理学会誌 (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
no.47, pp.15-33, 2004-03-31
被引用文献数
1

記録史料として長期的に保存すべき記録を特定するプロセスである「評価選別」をめぐる従来の議論は、記録の生涯を現用、半現用、非現用の3段階に区分する「ライフサイクル」論にその基礎を置いていた。だが近年、電子記録の普及を契機として、記録と記録史料とを区別せずに統一的な実体としてとらえる「記録連続体」論が、ライフサイクルに代わる理論モデルとしてオーストラリアを中心に台頭しつつある。筆者はまず、この理論が登場し発展してきた過程を分析する。特に、同理論の主唱者として重要なアサートンとアップワードの議論を詳しく紹介する。さらに評価選別における記録連続体理論の適用例として、主に機能分析のプロセスに着目しつつ、オーストラリア国立公文書館における事例を検討する。

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こんな論文どうですか? 記録連続体の理論とその適用 : 記録の評価選別における機能分析プロセスを例に(組織の倫理と記録管理)(坂口 貴弘),2004 https://t.co/ueYkp5AxLB
こんな論文どうですか? 記録連続体の理論とその適用 : 記録の評価選別における機能分析プロセスを例に(組織の倫理と記録管理)(坂口 貴弘),2004 https://t.co/ZhPI2cDI2v

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