著者
玉井 哲雄
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
no.254, pp.121-129, 1977-04-30

前章では主として町屋敷の沽券金の分折により, 江戸日本橋町人地の構造を示し, その形成過程が幕藩制的な商品流通の発展と密接な関係をもっていることをあきらかにした。この章では, 本町1・2丁目を例にとり, この町が1つのまとまった町としてどのような性格をもち, その内部で享保期を中心とする時期にどのような変化がみられるか, そしてそれが個々の町屋敷内部の変化とどのように対応しており, 江戸町人地全体においてどのような意味をもっていたか, という問題を考察することにする。

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