著者
前川 要 天野 哲也 酒井 英男 千田 嘉博 斉藤 利男 玉井 哲雄 深澤 百合子 辻 誠一郎 MORRIS Martin
出版者
中央大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2001

本研究では、ロシア連邦サハリン州を中心として、北東日本海域における古代から中世の交流の実態を考古学的に明らかにすることを目的とした。そのために中世陶器の流通の問題、北東アジアにおける在地土器生産の問題、北海道の中世チャシや東北北部の防御性集落、ロシア沿海州の土城について考古学的な調査を進めた。また関連分野では、建築史学、植生史、言語学、文献史学、炭素同位体年代測定法の各研究者をそろえ、学際的な研究組織を構成した。そして年2回の研究会議を開催し、研究成果の発表と検討を行った。2001年度より3年間にわたって、サハリン白主土城の測量調査および発掘調査を行った。初年度は測量調査を中心に行い、2・3年目に本格的な発掘調査を行った。その結果、土塁と堀に関して、版築を行っていること、金後半から元にかけて使われた1尺=31.6cmの基準尺度が使用されていたことが判明した。これは、在地勢力によって構築されたとは考え難く、大陸からの土木・設計技術である可能性が高いことが明らかとなった。また土城内部から出土したパクロフカ陶器片から成立時期を9〜11世紀頃の年代が想定できるが、版築技術などからは、土城内部の利用時期と土塁・堀の構築時期には、時間差があると考えられた。調査研究の成果を公表するために、最終年度に2月26・27日に北海道大学学術交流会館において北東アジア国際シンポジウムを開催した。シンポジウムは、1・白主土城の諸問題、2・北東アジアの古代から中世の土器様相、3・北東アジアの流通の諸様相の三部構成で、北東アジアにおける古代から中世にかけての交流の実態について発表が行われた。考古学だけではなく、文献史学・建築史学・自然科学など関連諸分野の研究報告が行われ、また国外からも7名の研究者を招聘した。白主土城の歴史的な位置づけのほか、北東アジアにおける土器様相、交易の様相について検討された。
著者
玉井 哲雄
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
vol.252, pp.137-144, 1977-02-28 (Released:2017-08-22)

Contents 1. Plotting of Residential Areas and the Streets in Yedo 2. Residential Areas for Townsmen 3. Kokenzu (Map of the Residential Areas for Townsmen)
著者
玉井 哲雄
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.777-784, 2008-07-15
著者
玉井 哲雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.777-784, 2008-07-15
被引用文献数
2

1968年にドイツのGarmischで「ソフトウェア工学」をテーマとするNATOの会議が開かれてから,今年で40年を迎える.この機会に,ソフトウェア工学の40年の歴史をざっと振り返って,今後への参考にしようというのが,この小特集の趣旨であり,またこの記事のねらいでもある.
著者
仁木 宏 中井 均 本多 博之 山村 亜希 秋山 伸隆 津野 倫明 堀 新 玉井 哲雄 小野 正敏 坂井 秀弥 大澤 研一
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-10-21

研究集会を合計13回開催した。各集会では、レジメ集冊子を刊行し、現地見学会を催した。毎回、10名前後の報告者に登壇いただき、それぞれの地域の特徴、全国的な視野からする最新の研究発表などがなされた。研究代表者、研究分担者だけでなく、多くの研究者の学問的な相互交流が実現し、比較研究の実をあげることができた。16世紀から17世紀初頭の城下町には地域ごとの違いが大きいことが明らかになった。先行する港町・宿、宗教都市のあり方、大名権力の性格、地形、流通・経済の発展度合いなどが城下町の空間構造や社会構造を規定した。いわゆる「豊臣大名マニュアル」の限界性にも注目することが必要である。
著者
黒田 日出男 藤井 貞和 坂輪 宣敬 米倉 迪夫 玉井 哲雄 久留島 浩 宮崎 勝美 小島 道裕 杉森 哲也 藤川 昌樹 山口 和夫 藤原 重雄 佐多 芳彦
出版者
立正大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2005

中近世風俗画の高精細デジタルコンテンツの蓄積、画像史料研究用プラットフォームの開発、合戦図屏風研究用の語彙集積とデータベース化、研究成果公開の一端として博物館・美術館の展覧会での展示、絵画史料学的研究の飛躍的向上など。
著者
玉井 哲雄
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
no.255, pp.117-123, 1977-05-30

Contents 1. Plan of Machiyashiki and Regional Structure in Yedo Choninchi (Townsmen's Residential District) 2. Structure in Machiyashiki and Uranagaya (Tenement Houses)
著者
玉井 哲雄
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
no.254, pp.121-129, 1977-04-30

前章では主として町屋敷の沽券金の分折により, 江戸日本橋町人地の構造を示し, その形成過程が幕藩制的な商品流通の発展と密接な関係をもっていることをあきらかにした。この章では, 本町1・2丁目を例にとり, この町が1つのまとまった町としてどのような性格をもち, その内部で享保期を中心とする時期にどのような変化がみられるか, そしてそれが個々の町屋敷内部の変化とどのように対応しており, 江戸町人地全体においてどのような意味をもっていたか, という問題を考察することにする。
著者
木下 喜幸 玉井 哲雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.48, pp.41-48, 2006-05-17
被引用文献数
1

近年活発に研究/調査が進められている複雑ネットワーク(complex network)の研究の手法や視点を援用し、オープンソースのJavaプログラムの構造を測定した。その結果、ソフトウェアのグラフ構造はポワソングラフと比較して高いクラスタリング係数を持つ事が分かった。次数については、出次数は入次数と比較して小さな最大値を持つ事を実際に計測できた。また、出次数の次数分布は、係数が-4.5近い指数分布に近いことを分析できた。In this paper, some structure of Java programs are measureed by the metrics used in the field of complex network study. As a result, it is shown that the clustring coefficient of real software graph is larger than relative poisson graph. And property of the maximum out-degree and the maximum in-degree is investigated. Finally, the analytical result that out-degree distribution of real software graph is alike exponential distribution with factor around -4.5 is shown.