著者
李 相一
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土質工学会論文報告集 (ISSN:03851621)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, 1978-03-15

サイロなどに貯蔵される粒状体の流出機構に関連して, 内径60mm, 高さ90cmの円筒形容器に豊浦標準砂を詰めて容器の底面に設けた円形の流出口から流出させ, 試料高さと流量の関係, 流出口径と流量の関係を求め, その結果に関して液体(連続体)と比較しながら考察を行なった。結果として, 流出時の試料高さは等速度で低下すること, 流出量は試料高さと無関係に一定であること, 流動部分はタイ積時の密度を維持したまま流動していること, 流出量は流出口径の3乗に比例すること, 各粒子の平均落下速度は流出口径に比例することなどの知見が得られた。さらに, これらの事実から動的摩擦係数が一定であるとすれば, 流動部分の拘束圧は試料の高さにかかわらず一定であること, 一度流動部を形成させてから静止させた場合に流出口に作用する圧力は流出口径の2乗に比例することなどを推論した。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 粒状体の流出について(李 相一),1978 http://id.CiNii.jp/QaRsL サイロなどに貯蔵される粒状体の流出機構に関連して, 内径60mm…

収集済み URL リスト