著者
山本 孝史 輿水 馨 尾形 学
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.1-5, 1986-02-15
被引用文献数
5

わが国において, 1970〜1981年の間に豚流行性肺炎病巣部から分離されたMycoplasma hyopneumoniae 54株および新基準株Jの各種抗生物質に対する感受性につき検討を加え, 以下の成績を得た。1)最も高い活性を示したのはチアムリンであり, 供試した55株の全てに対し, 0:02〜0.04μg/mlの最小発育阻止濃度(MIC)を示した。2)タイロシン, ジョサマイシン, スピラマイシン, キタサマイシンのマクロライド系薬剤もこの順に高い活性を示したが(0.02〜1.25μg/ml), エリンロマイシンのMICは2.5〜20μg/mlであった。3)リンコマイシンはタイロシンとジョサマイシンの中間的なMIC (0.04〜0.16μg/ml)を示したが, アミノグリコシッド系薬剤のネオマイシン, カナマイシンは比較的高いMICを示した(0.16〜10μg/ml)。4)テトラサイクリン系薬剤のうちクロールテトラサイクリン(CTC)のMICは, 2.5〜40μg/mlに分布していたが, テトラサイクリン, オキシテトラサイクリン, ドキシサイクリンのそれは, 0.04〜2.5μg/mlであった。5)1970年度分離株では大部分の株がCTCに対し5μg/ml以下で, また他のテトラサイクリン系薬剤に対しては0.16μg/ml以下で感受性を示したが, 1979〜1981年度の分離株では, これらの濃度で感受性を示したのは半数以下であった。6)CTCのMIC値と他のテトラサイクリン系薬剤のそれとの間には相関が認められた。

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こんな論文どうですか? Mycoplasma hyopneumoniae の抗生物質感受性,1986 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003917304 わが国において, 1970
こんな論文どうですか? Mycoplasma hyopneumoniae の抗生物質感受性,1986 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003917304 わが国において, 1970
こんな論文どうですか? Mycoplasma hyopneumoniae の抗生物質感受性,1986 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003917304 わが国において, 1970〜1981年の間に豚流行性肺炎病巣部から分離されたMycoplasma hy

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