- 著者
-
丹田 誠之助
須賀 里絵
- 出版者
- 東京農業大学
- 雑誌
- 東京農業大学農学集報 (ISSN:03759202)
- 巻号頁・発行日
- vol.47, no.3, pp.141-152, 2002-12-20
うどんこ病の発生が未記録のアメリカイヌホオズキでうどんこ病の発生が認められた。また,ワサビダイコン,タチアオイ,ヒメコスモス,ハマナスでは国内で同病の発生が知られていないが本研究により発病が観察され,さらに,すでにSphaerotheca属菌のアナモルフが発生するとされているパンジーでは記録と異なるうどんこ病菌を検出した。本研究ではこれらの病原菌の形態的特徴を精査し,2,3の宿主上の菌については寄生性も調べて以下のように同定した。1.ワサビダイコン(Armoracia rusticana,アブラナ科)うどんこ病菌 : Erysiphe cruciferarumの分生子時代 2.タチアオイ(Alcea rosea,アオイ科)菌 : E.orontiiの分生子時代 3.パンジ-(Viola×wittrockiana,スミレ科)菌 : Oidium violae 4.ヒメコスモス(Brachycome iberidifolia,キク科)菌 : Oidium citrulli 5.ハマナス(Rosa rugosa,バラ科)菌 : Oidium leucoconium 6.アメリカイヌホオズキ(Solanum americanum,ナス科)菌 : Oidium sp.