著者
飛田 範夫
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.427-430, 2001-03-30

江戸時代の庭園に使われている庭石の販売経路,燈籠・蹲踞などの石造品の製作と販売経路については,不明な点が多い。大坂について史料を調べてみると,石材の運搬に便利なように西横堀と長堀,東横堀(松屋町筋)の堀割り沿いに,多くの石屋が分布していたことがわかる。庭石は各地の名石,石材としては御影石・竜山石・和泉石などが搬入され,原石あるいは加工品が再び各地に販売されている。高野山などに残存する石造品の刻銘からも,大坂の石屋の活動を知ることができる。賃金・労働時間・販売などについても問題は多かったが,既得の権利を守るために明和7年(1770)には,石問屋株仲間と切石屋株仲間が形成されている。

言及状況

外部データベース (DOI)

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こんな論文どうですか? 江戸時代の大坂の石屋(平成13年度 日本造園学会研究発表論文集(19))(飛田範夫),2001 http://id.CiNii.jp/SD8RL

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