著者
西村 公宏
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.429-434, 1999-03-30
被引用文献数
1 1

明治初期における開成学校(1868-1876)等のランドスケープデザインの特色について,図版(写真,図面),回想・記録等の史資料から考察を行った。その結果,老マツ等の既存植栽の一部は保存がなされたこと,擬洋風庭園については,開成所の時点で,すでに成立していたこと,大学南校でも,植栽の一部が保存された可能性が強いこと,開成学校においては,洋風のイメージに基づき前庭,側庭,後庭が整備され,特に前庭は,建物から独立した逍遙空間としても位置付けられていたこと,東京大学になってからは,建物との一体性が強められるが,大学の威信を表現する装置としても機能していたことを明らかにした。

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