- 著者
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大窪 久美子
前中 久行
- 出版者
- 社団法人日本造園学会
- 雑誌
- ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
- 巻号頁・発行日
- vol.58, no.5, pp.109-112, 1995-03-31
- 被引用文献数
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畦畔草地は個々の規模は小さいものの,多様な半自然草地が成立し,農業生態系においては多様な生物のすみかとして重要な役割を担っている。しかし近年,基盤整備事業が進行するなかで,かつては普通にみられた畦畔草地は減少,変化しつつある。そこで本研究では,畦畔草地群落の現状と基盤整備の影響を把握するため,4地域において植生調査等を行った。大規模な基盤整備が行われた地域の群落は,帰化率が高<多様性は低かった。一方,基盤整備が行われていない地域では帰化率が低く,多様性の高い群落から低い群落まで,多様なタイプの群落が存在した。この多様な群落の存在が,地域としての生物群集の種多様性を高めるものと考えられた。