著者
坂口 次郎 鈴木 雅和
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.197-200, 1996-03-29
被引用文献数
1

本研究の目的は,大規模都市公園における空間構成を客観的に記述し比較検討するため,グラフ理論に基づいたグラフの計測示数により,空間構成を解析することにある。日本における15ケ所の国営公園を対象とし,ゾーニングされた空間をグラフの頂点,それらを連結する主要な動線を辺としてグラフ化を試みた。またグラフの規模,連結度,分散度,関連数などのグラフ示数を計測し比較することにより,大規模都市公園における空間構成を類型化することができた。大規模都市公園におけるゾーニングは1段階だけの単純な構造ではなく,空間を複数回分割する階層的な構造があるなど,空間構成上の特微か把握でき,本解析法の有効性が確認できた。

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