著者
赤坂 信
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.401-404, 1998-03-30
参考文献数
10
被引用文献数
3 3

ドイツを中心とした郷土保護運動はわが国にもほぼ同時代に紹介されていた。こうした紹介のなかで,何に関心が集中し,制度としての必要性を感じていたのかを明らかにしたい。郷土保護の国際会議に出席した石橋五郎の報告(1912)に寄せて黒板勝美(1913)は郷土保護の有用性(保存による国民の「元気修養の方面」)等について解題するとともにわが国の当時の保存の考え方を批判している。学術上の保存の根拠のほかに「社会人心に感化を及ぼす」伝説の地も保存の対象に加えるべしと黒板の考え(1912)は,後の神武天皇などの聖蹟さがしなどのフィクショナルなものと結びついていった。

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こんな論文どうですか? 戦前の日本における郷土保護思想の導入の試み(平成10年度 日本造園学会研究発表論文集(16))(赤坂 信),1998 http://id.CiNii.jp/SEpgL
こんな論文どうですか? 戦前の日本における郷土保護思想の導入の試み(平成10年度 日本造園学会研究発表論文集(16))(赤坂信),1998 http://id.CiNii.jp/SEpgL
こんな論文どうですか? 戦前の日本における郷土保護思想の導入の試み(平成10年度 日本造園学会研究発表論文集(16)),1998 http://ci.nii.ac.jp/naid/110004307854

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